縦と横のつながりの強さに、居心地の良さを感じた。
-就職活動を通して、数ある会社の中からどのようにしてメディカル・プリンシプル社に辿り着いたのでしょうか。
古川 実は、就活生当時、明確にやりたいことや興味のある仕事はありませんでした。ただ、見えない誰かや何かに貢献するよりは、目の前の人のために頑張る仕事の方がやりがいを感じられるのではないかと思っていました。中でも人材会社なら、人のキャリアに寄り添いながら貢献し続けることができる。そこに惹かれました。
-他の人材会社ではなく、なぜメディカル・プリンシプル社だったのでしょうか。
古川 医療業界ってまだまだ狭い業界なので、普通のサラリーマンよりも転職のハードルが高い。だから、そんなに簡単に転職を繰り返せない分、1回の転職に重みがある。そこに関わる私たちが担う責任も重いということで、それだけやりがいも大きいのではないかと思ったんです。
-相手に与える影響の大きさという部分が響いたのですね。
古川 そうですね。あとは社員同士が仲の良い社風も魅力に感じられました。説明会や選考の中では社員同士が仲良さそうに話している様子が見えましたし、入社前に同期と集まった時もすぐに意気投合できて、素直に居心地のいい会社だと思えたのが印象に残っています。
-そのイメージは入社後の現在も変わりませんか?
古川 変わらないですね。先輩や上司にも、分からないことがあれば遠慮なく相談できていますし、同期とも頻繁に連絡を取り合っています。コロナが流行する前は、同期で同じ日に有給休暇を取って地方へ旅行したり、土日もお花見したりドライブをしていました。私にとっては、同期というより完全に友達という感じですね(笑)。
-同期同士で仲が良いと、プライベートが充実するだけでなく、仕事の面でもメリットが生まれたりするのでしょうか?
古川 メリットは大きいと思いますよ。風通しがいいとはいえ、先輩に相談しづらいことも時にはあります。そんな時に気兼ねなく相談できる存在が同期です。土日も遊びに行くと言いましたが、その時も結構仕事の話はしていますね。こんなことがあったんだけど、お前ならどうする?とか訊いてみたり。そうすると、自分では気づかないような視点がもらえて、仕事で実際に活かしてみたことも何度もあります。
ドクター自身すら気づいていないニーズが隠れているかもしれない。
-入社後はどのようなお仕事を担当されているのでしょうか?
古川 エージェント(営業)として、ドクターに対して非常勤勤務、つまりアルバイト求人のご紹介をしています。医療業界では、例えば月曜から木曜は同じ病院で常勤医として働いて、金曜は別のクリニックで非常勤勤務、土曜の午前中はまた別の医療センターで非常勤勤務、というように、常勤と非常勤を組み合わせて働くことが結構一般的なんです。そこで、勤務地や給与、業務内容など、ドクター個々人の細かな希望条件に合わせて、アルバイトをご紹介しています。
-医療業界ならではの人材紹介の難しさなどはあるのでしょうか?
古川 それはありますね。でも、それ以前に営業そのものが初体験だったので、最初は基礎の基礎で躓きました。
-ぜひ、詳しくお聞かせください。
古川 まず、担当ドクターとのアポイントが取れませんでした。電話をかけて状況を伺おうとしても「今は特に新しい勤務先探してないんですよ」で終わってしまう。タイミングよくアポが取れてお会いできても、今度は何を訊けばいいのか分からないんです。とりあえず求人を探すために、必要な希望条件だけ訊いて話が終わってしまう。帰社して、その条件に合致する案件がなければ、それでおしまい。話が全く前に進まずという状況がしばらく続きました。
-その状況をどのように打破したのでしょうか?
古川 先輩のアドバイスですね。「ドクター自身が気づいていないニーズがあるかもしれないのだから、アルバイトを探していないと言われたとしても、とにかく会う時間をもらいなさい」と言われたんです。当時の私は、探していないならしょうがないと思っていたので、目からウロコでした。
-そこから考え方や行動が変わったと。
古川 会ってみないと分からない、話してみないと分からないと思うようになりました。話を聴くときも、希望条件をただ訊くだけではなくて「本当はこういう条件でもいいのではないか」とか仮説をぶつけてみるようになりましたね。
-それからは、結果も出るようになった?
古川 なりました。営業成績の目標数字を達成するだけではなく、プラスアルファの成果も出せるようになって、仕事がどんどん楽しくなっていったのを覚えています。
自分のためだけでなく、関係者全員のためにも絶対に諦めない。
-プラスアルファの成果とは、どのようなものでしょうか?
古川 それまで当社がずっとお取り引きをいただけていなかった医療機関から求人をいただくことができたんです。それを評価されて、新人賞をいただきました。これは本当に嬉しかったですね。
-それほどやり取りが難しい医療機関だったのですね。
古川 担当者の方に「この条件で募集をかけていいか確認してくださいね」と伝えても、お忙しいのか、なかなか確認していただけない状況が続きました。今は他のドクターを選考中だとか、他の業務があって忙しいだとかで全然前に進まなくて。きっと、前任者の先輩方は優先順位を下げざるを得なかったのだと思います。
-古川さんも諦めようとは思わなかったのですか?
古川 思わなかったです。立地や給与の条件は良かったので、当社の求人サイトに掲載さえできれば必ず決まると分かっていたんです。分かっていて見逃すなんてナシでしょうと。それに、先輩に教えてもらった通り、会って話してみないと分からないという思いもあったので。
-なるほど。でも、確認も返信もいただけなかったのですよね?
古川 それでも根気強く連絡し続けたら、ポロッと「私以外の担当者の管轄で…」みたいなことをおっしゃったんです。他にも担当者がいるのか!それなら、その人にアタックしてみようと思って、連絡先を伺って電話したところ、そこからは驚くくらいスムーズでしたね。
-ドクターをご紹介できたときの先方の反応はいかがでしたか?
古川 とても喜んでくださいました。募集を出すということは人手が足りていないわけですから、募集をかけてすぐに決まれば、やっぱり嬉しいですよ。当社に依頼したら応募が来ると思っていただけたのか、そこからは継続的に案件をいただけるようになりましたね。
-それを評価されて見事新人賞を受賞されたと。この一件からの学びは何かありましたか?
古川 諦めないことですね。それが、関係者全員の喜びに繋がると実感できました。道のりが険しかった分、私の達成感も大きかったですし、医療機関も喜んでくださった。ドクターも希望に沿ったアルバイト先を見つけることができました。当社としても新規の医療機関と関係性を持てて、今も継続的にお付き合いができている。自分のためだけでなく、関係者全員のためにも、厳しい局面こそ諦めてはいけないと気づかされた案件でした。
-そんな諦めない姿勢を貫きながら、目指したい目標はありますか?
古川 第二の黄金世代を築きたいですね。ちょうど私の10個上の代の皆さんが特に活躍されていて、同期の中では勝手に黄金世代と呼んでいるんです(笑)。それに負けないよう同期と切磋琢磨して、いつか後輩に、第二の黄金世代と呼ばれるような活躍ができればと思います。その走りとして、私が同期を引っ張っていけるような存在になれたら最高ですね。
タイムテーブル
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09:00
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出社 朝会
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10:00
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メールチェック、返信
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11:00
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医療機関へ電話
求人案件の相談
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12:00
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昼休憩
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13:00
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医療機関訪問
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15:00
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ドクターの面接設定や資料準備
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17:00
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ドクターからの問い合わせ対応
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18:00
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残務処理
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19:00
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翌日のタスク整理
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19:30
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退社