一番の決め手は、社員の温かい人柄だった。
-まずは、下村さんの入社までの経緯をお伺いできますか?
下村 就職活動では、人と関わる機会が多い仕事、かつ、成果主義の会社を探していました。幼い頃から地元のだんじり祭りに参加していて、今も運営側で関わっているのですが、その経験から私は人と人との関わりの中で成長していくタイプだと思っていたんです。
-なるほど。ちなみに、成果主義の会社を希望していた理由も、だんじりの経験が関係しているのでしょうか?
下村 それもありますが、若いうちからバリバリ仕事がしたかったというのが大きいですね。学歴や肩書き、年次などではなく成果できちんと評価してもらえる会社であれば、1年目からモチベーション高く、思い切り仕事に打ち込めるのではないかと思いました。
-確かに正当な評価が得られないと、モチベーションも保ちづらそうですね。具体的には、どんな企業を見ていたのでしょうか?
下村 対人折衝の多い仕事ということで、まず目をつけたのが営業職でした。中でも、成果主義のイメージがあった不動産と人材の2業界を中心に見ていましたね。
-その中からメディカル・プリンシプル社を選んだ決め手になったのは何だったのでしょう?
下村 大きく2つあります。1つ目は、若手でも成果を評価してもらえる環境があると確信できたこと。面接の場で直接、「若手でも仕事を任せていただき、成果を出せば評価されるのでしょうか?」と聞いたんです。すると、人事の方が即答で「もちろん任せますし、評価します」と答えてくれた。考える素振りすらなかったので、ここならきっと、年次関係なく仕事に打ち込めそうだなと感じました。
-2つ目の理由も教えてください。
下村 社員の人柄ですね。説明会や面接を通して話す機会のあった社員が皆さんフランクで、学生の私の話をよく聞いてくれるなという印象でした。今まで周りに助けられながら、その恩返しをモチベーションに頑張ってきたので、そうした濃い人間関係が築けそうだと思ったのが、一番の決め手かもしれません。
時間をいただくことの意味を知った時、行動が変わった。
-きちんと成果を評価する環境と社員の人柄に惹かれて入社されたとのことですが、入社後はどのようなお仕事を担当されてきたのでしょうか?
下村 入社から一貫して営業を担当していますが、担当地域は転々としています。最初の4年半が大阪、その後に名古屋を1年経験し、今は北陸に異動してきて2年目になります。
-ありがとうございます。それでは、具体的な仕事内容を教えていただけますか?
下村 簡単に言えば、ドクターと医療機関を繋ぐ紹介業ですね。BtoBで広報物をはじめとした各種制作物の制作なども請けていますが、紹介業がメインです。転職やアルバイト、独立をしたいというドクターに対して医療機関をご紹介したり、アドバイスを行うのがエージェントの役割です。
-ドクター方が相手となると、専門知識も必要になりそうですし、特に最初は苦労されたのではないですか?
下村 入社直後はなかなか厳しかったですね(笑)。もともと、人と関わりたくて選んだ仕事ですし、私は人と話すのが好きなんです。だから、最初はとにかく楽しくお話ししていれば、そのうち色々なご相談をいただけるだろうと雑談ばかりしていました。
-入社直後だと専門的な話ができるほど知識もないですもんね。
下村 それもありましたね。でも、考えが甘かったんです。ドクターは非常に忙しい中でわざわざ時間を割いて私の話を聞いてくださっている。それなのに、プライベートの話だけしていたら、何のために時間を作ったんだと思われてしまう。いただいた時間に見合う価値をきちんと返せているのかという観点が、当時は圧倒的に足りていませんでした。
-そこに気付いてからは、具体的に行動も変わっていったのでしょうか。
下村 かなり変わりましたね。ドクターにお会いする前の準備に時間をかけるようになりました。事前に要望が聞けていれば、それに応えるために徹底的に調べてから臨むようにしました。事前情報が少ない場合でも、その方が置かれている状況や他の案件から学んだ情報をもとに、こういう希望を持っているんじゃないだろうかという仮説を立て、それに応える提案の準備をしてからお伺いするようになりました。
-丁寧な準備は成果にも繋がっていったのでしょうか?
下村 劇的に変わりはしませんでしたが、徐々に相談や成約をいただけるようになっていきましたね。準備に基づくご提案がそのまま希望に合致したケースもありました。ただ、それよりもこちらの姿勢が伝わったというか、“きちんと自分のことを考えて役に立とうとしてくれている”と感じていただけたのかなと思います。それが信頼に繋がり、少しずつ成果としても表れてきているように感じます。
誰よりも相手に寄り添い、どんな相談にも応えられる存在へ。
-成果も出るようになってきた今、次に目指すべき目標はありますか?
下村 今までも大事にしてきましたが、相手に寄り添う姿勢を変えることなく向き合い続けたいとは思っています。
-そう思うようになったきっかけがあるのでしょうか?
下村 明確なきっかけがあったわけではないのですが、二度の転勤経験は影響しているかもしれませんね。地域が変われば当然、担当するドクター・医療機関も変わるので、最初はなかなか思うように結果が出ないんです。地域への理解が全く足りていなかったので、担当ドクターに片っ端から会いに行きながら、地域特性や地理の把握にかなりの時間を使いました。そこまで深く理解しなければ、相手の希望に沿った提案なんてできないですし、それが本当の意味での“寄り添う”ということだと思うんです。
-確かに相手のことを知らなければ、寄り添うことはできませんよね。
下村 そうなんです。それは日頃のコミュニケーションでも一緒です。どこまで相手のことを考えられるかが全て。例えば、転職したいドクターがいたとします。でも、希望の条件に見合う求人がありませんでした。そんな時、なかったから連絡しないなんてもってのほか。「ありませんでした」と連絡するだけでもダメ。なぜ転職したいのか、どういう事情があるのかを理解した上で希望条件の優先順位を把握して、「優先度の低いココの条件をもう少しだけ緩くしてもらえればこんな求人がありますよ」とご提案するんです。
-そうした提案ができるのは、どうしたら相手が一番喜ぶのかを考えているから、ということでしょうか?
下村 そういうことです。より質を上げて、もう一段上の、相手に寄り添った視点で営業活動ができるようになりたいですね。
-具体的にはどんなエージェントを目指されているのでしょうか?
下村 どんな相談にも応えられる存在ですね。例えば、転職したいと思った時に相談したいことって、職探しだけではないと思うんです。お金のことや保険のこと、引っ越しが必要なら住む場所も探さないといけませんよね。そうしたお悩みにも全て答えられるようになりたい。そのために保険やお金の勉強もして、ファイナンシャルプランナーのような資格も取れたらいいですね。立場や肩書きに縛られずに、あらゆる知識を積極的に吸収して、誰よりも目の前の人に寄り添える存在を目指して頑張りたいと思います。それが、今までお世話になってきた全ての方への恩返しになるはずですから。
タイムテーブル
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08:45
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出社
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09:00
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メール返信、雑務処理
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10:00
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ドクターの面接同席
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12:00
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昼食
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13:00
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医療機関訪問
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15:00
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県庁訪問
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17:00
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帰社
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18:00
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残務処理、翌日の訪問準備
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19:30
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退社